(この投稿は4/24にパートナ企業のメルマガで発信された記事になります)

はじめまして。
グローバルエデュケーション社・パートナー講師の原由也と申します。

私はこれまで30年近く、人事・人材開発の現場に携わってきました。
採用・育成・組織開発と幅広いテーマに取り組む中で、
複数業界での転職経験も重ねてきました。
いわば、「採る側」と「採られる側」の両方の視点を持っていることが、私の強みです。


近年、多くの企業からこんな声が聞こえてきます。

「定着しない」「なぜか続かない」

特に中途採用では、こんな“あるある”が起きていませんか?

  • やる気に満ちて入社したのに、3か月後には元気がない
  • 最終面接までは順調だったのに、急に辞退されてしまう
  • 採用後、面接時と様子が違い、チームに馴染めていない
  • 部門面接官のやり方にモヤモヤ…でも口出しできない
  • 「辞めたらまた採ればいい」が、現場の合言葉になっている…

私はこれらの背景に、“採用〜入社〜定着”のプロセスが分断されている構造があると考えています。
つまり、「オンボーディング」が不在なのです。

オンボーディングとは、単なる受け入れ対応ではありません。
「この会社で働きたい」と腹落ちし、
「ここでがんばろう」と腹を決めるまでの“支援プロセス”
そのものです。

当社の試算では、たとえば技術系の中堅リーダーが半年で離職した場合の経済的損失は、750万円(年収を除く)にも上ります。

それでもなお、「辞めたらまた採るしかない」——
このループを繰り返している企業は少なくありません。


本シリーズでは、この“見えない穴”に光を当てながら、
「辞めずに、活躍できる仕組み」をどう築いていくかをお伝えしていきます。

 次回予告:
「なぜ“即戦力”が即、戦力にならないのか?」
現場・上司・人事のリアルな断絶を紐解いていきます。 どうぞお楽しみに。